工業哲学の意義 Philosophy

 工業哲学は、既存の「現場主義」の枠には収まりません。 それは、人間を思考するだけの「考える葦」から、物質に介入し、世界を物理的に構築する「工作する人(ホモ・ファーベル)」へと再定義する、哲学的転回の試みです。


 記号を操作したり「構想」を描いたりするだけではなく、素材の反発や環境のノイズといった「現実の抵抗」を手懐け、機能する形へと着地させる「実装力」には、言葉を超えた知性が必要です。脱工業化社会が奪い去った、「自分の手で世界に働きかけ、手応えを感じる」という喜び。それを奪還し、現場での格闘を最先端の教養(リベラルアーツ)として復権させること。


 それは、すべての人の創造性を回復するムーブメントであり、文明の重心を「浮遊する理性」から「脈打つ身体」へ、「言葉にできない暗黙知」へと移し替える、大いなる価値転換(パラダイムシフト)でもあるのです。

2026年 工業哲学配信予定 Schedule

年間テーマ

現場の知を、未来の社会にどう置くか ~新しい技術と積み上げたノウハウの狭間で~

過去の配信 Archives

登壇者 Speakers

野末 雅寛 Masahiro Nozue

大学・大学院と哲学を学び、のちに自動機の開発・設計を行う有限会社イージー・エンジニアリングに入社。早い段階から3D CADを導入するなど、工業系ではない経歴から既成概念にとらわれない施策を次々に実行している。近年では3Dプリンターでの試作などにも取り組み、開発会社としての実績を積み上げている。哲学カフェin富山主宰、アガトンラボ代表取締役。

吉田 貴洋 Takahiro Yoshida

株式会社コルプ代表取締役。2008年より精密機器メーカにて品質保証業務に従事。ハードウェアとファームウェアの品質保証を経験し、2018年株式会社コルプ設立、代表取締役就任。写真・映像などのPRコンテンツの製作、YouTubeチャンネル運用支援や品質保証を中心とした業務改善で中小企業を支援。現在では顧客の自立を狙ったコンサルティングを行う。業務改善支援では中小企業の30代中堅社員の業務管理方法の改善指導をした上、業務標準化を進めるなど管理面に関する支援を行っている。本企画のプロデューサー兼MC。

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